最近「リノベーション」という言葉をよく耳にしませんか?
リノベーションは老朽化した建物を新築の状態に戻すリフォームと違い、既存の建物への大幅なデザイン変更や性能を向上させて、建物の価値を高める事ができます。
ここではなぜ今リノベーションが注目されているのかを紹介していきます。
ライフスタイルと価値観の変化
かつては「家を買うなら新築」という「新築至上主義」の時代がありました。広い新築の一戸建て、もしくは新築の分譲マンションを購入するのが一生において一番の目標という時代です。
しかし、ライフスタイルの多様化により、若い人たちや女性を中心に「古くても好きな街で好きなように暮らしたい」と思っている人が増加しており、建物への価値観も変化しています。
つまり、「家を持つ」ということに価値を見出す時代は終わり、「自分らしく暮らす」という目的を手に入れる時代に変化しているのです。
環境保護への取り組み
昨今、少子高齢化の影響で使われなくなった家屋が増加しています。2033年には全住宅の約30%は空き家になるという調査結果も出ている程です。
そのため、優良な中古住宅を有効活用していく事が求められています。
また環境問題についても注目が高まり「エコ」への取り組みも身近になっているため、住まいに関しても既存の建物を解体せず工事を行い、廃材の発生を抑えるといった観点からリノベーションが注目されています。
国も積極的に中古住宅活用を推進しており、工務店やハウスメーカー、設計事務所も新規参入する企業が増え、自然と注目が集まっているのです。
新築に負けないデザイン性と価格
新築を購入した費用と中古物件をリノベーションした費用を比べると、リノベーションした方が20~30%安く済むという事が多々あります。
リノベーションは内装などの表面部分は新しく出来ますが、裏側の構造部分は建物の躯体を利用する事がほとんどなので、その分費用を抑える事が可能です。
間違いなく今住んでいる家を新しく建て替えるよりも、リノベーションをした方が安くなります。
また、リノベーションは個性的でありおしゃれなデザインにできるのも魅力です。